ナブテスコは9月13日、去る7月27日~30日に名古屋市国際展示場(ポートメッセなごや)で開催された「ロボカップ2017 名古屋世界大会 サッカーヒューマノイドリーグ」に千葉工業大学と共同チームで出場、『テクニカルチャレンジ』で世界2位を獲得したと発表した。
ロボカップは、ロボットと人工知能の新しい標準課題として「2050年、人型ロボットでサッカーワールドカップ・チャンピオンに勝つ」ことを設定し、その研究過程で生まれる科学技術を世界に還元することを目標としている国際ロボット競技大会。ナブテスコは、アクチュエーターの共同研究パートナである千葉工業大学と共同チーム『チームKIS』として出場。期間中に実施された競技の内、共同チームはロボットの身体能力を競う『テクニカルチャレンジ』で2位を獲得した。
『テクニカルチャレンジ』は4つの種目の合計ポイントを競う競技で、このうち、ロボットがおもりをぶつけられても倒れないように耐える『プッシュリカバリ』とロボットがどれだけ高くジャンプするのかを競う『ハイジャンプ』で1位を獲得した。
ロボット競技では、転倒時などの衝撃による減速機の故障が課題の一つであり、『チームKIS』のロボットには、軽量・コンパクトで高耐久という特長を持つ偏心揺動型減速機を新たに開発,関節部分に搭載した。おもりがぶつかったり、ジャンプしたりしたあとでも、ロボット関節の減速機は壊れることはなく動き続け、減速機の堅牢さが示された。