kikai-news.net

オカダアイヨン、南星機械(熊本)グループ3社を約8億円で買収

 オカダアイヨンは9月19日、熊本市に本拠を置く㈱南星から同子会社である㈱南星機械、㈱南星ウインテック及び暁機工㈱の発行済み株式全てを取得し、子会社化すると発表した。取得価額は3社合算で8億円、アドバイザリー費用含めて合計8億2,800万円。譲渡実行日は10月2日の予定。株式取得による今期業績への影響については、取得手続き完了後に影響額等の精査を行ったうえ、必要が生じた場合は速やかに開示するとしている。

 オカダアイヨンは、圧砕機や油圧ブレーカ等の建物解体用建機アタッチメントの製造・販売を主たる事業とし、併せて、木材破砕機や産廃処理機などの林業機械、環境機械も取扱っている。2016年度の売上高は131億円、営業利益11億円。2015年度からは2020 年度に向けた6カ年の中長期経営計画「アーチ2020作戦」を展開し更なる事業の拡大を図るなか、特に、国内事業では、開発・製造から販売、メンテナンスまで対応できる一気通貫のビジネスモデルを更に盤石にするため、とりわけ「バリューチェーンの強化」を課題として取り組んでいる。

 南星機械、南星ウインテック、暁機工の3社(南星機械グループ)は熊本に本社を置き、南星機械は主にウインチ、グラップル、ローダー等の林業機械、スクラップ用機械及び車載・船用クレーン等の製造・販売を、南星ウインテックは主に大型ウインチ、索道、ケーブルクレーン等の製造・販売・工事受託を行っている。また、暁機工は機械材料や各種機器の販売に加え、南星機械グループの仕入部門も担っている。

 今回の株式の取得による資本提携は、両グループの技術力の融合や人材の協働により、相互のビジネスモデルを更に強固にするもの。具体的には、オカダアイヨングループにとっては南星機械グループの林業機械、スクラップ用機械等の商品ラインアップと生産体制が、一方、南星機械グループにとってはオカダアイヨングループの販売力とメンテナンス体制が、各々のバリューチェーンの課題を補完し、双方ともにシナジー効果を得られるものと考えている。

 これにより、双方の顧客に対し、より高い水準での商品・サービスを提供できる体制が整い、市場シェアの拡大と経営基盤の強化、延いては、今後の両グループの更なる発展、拡大が実現できるものと判断した。

■異動する子会社の概要

<株式会社南星機械>

所在地:熊本県菊池市泗水町吉富22番地1

代表者の役職・氏名:代表取締役社長 草野 喜行

事業内容:車載・舶用クレーン、ローダー、グラップル等の設計、製造、販売

資本金:3,000万円

設立年月日:2006(平成18)年2月13日

大株主及び持株比率:株式会社南星 100.0%

2017年3月期業績:売上高約22億3,800万円、営業利益約4,500万円、当期純利益約2,800万円

<株式会社南星ウインテック>

所在地:熊本県菊池市泗水町吉富22番地1

代表者の役職・氏名:代表取締役社長 草野 喜行

事業内容:ウインチ、索道、ケーブルクレーン等の設計、製造、販売、工事受託

資本金:1,000万円

設立年月日:2006(平成18)年2月13日

大株主及び持株比率:株式会社南星 100.0%

2017年3月期業績:売上高約9億2,000万円、営業利益約700万円、当期純利益約550万円

<暁機工株式会社>

所在地:熊本県菊池市泗水町吉富22番地1

代表者の役職・氏名:代表取締役 井上 睦広

事業内容:産業機械用の機材及び部品、工具の販売

資本金:1,000万円

設立年月日 1965(昭和40)年12 月7日

大株主及び持株比率 株式会社南星 100.0%

2017年3月期業績:売上高約12億500万円、営業損益△約600万円、当期純利益約65万円

 オカダアイヨンによる南星グループの子会社化発表資料

 

 

モバイルバージョンを終了