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三菱アルミニウム、スウェーデン圧延メーカーと北米で自動車熱交換器用板材製造拠点の新設を検討

 三菱アルミニウム(本社:東京都港区)は9月15日、アルミニウム熱交換器用板材を主要製品とするスウェーデンの圧延メーカーであるGranges AB(本社:ストックホルム)との間で意向書(L/I)を締結、北米における自動車熱交換器用板材の製造拠点を設置する検討を開始すると発表した。

 世界的な環境への配慮の高まりから自動車軽量化が求められるなか、より軽量なアルミニウムの採用が広がっている。特に北米では自動車熱交換器各メーカーから現地におけるクラッド材(異なる特性を持った材料を重ね合わせた複合材)供給を強く求められており、今回の製造拠点新設の検討開始に至った。

 Granges社は、自動車熱交換器用板材で世界トップのシェア(推定20%)、三菱アルミニウムと共に北米に拠点を作ることにより、より高品質な製品を安定的に提供できるものと考えている。さらに、Granges社とは北米拠点を共同で設立するに止まらず、広範囲な提携関係を構築することを今後検討していく。両社は、2018年中の合弁会社設立を目標に、今後、詳細な条件の協議を進めていく。

<Granges ABの概要>

工場:スウェーデン、中国、米国(4ヶ所)

上場市場:ストックホルム証券取引所

年商:SEK 100億(約1,386億円:13.86円/SEK))

主要製品:自動車熱交換器用板材、エアコン熱交換器用板材 等

生産能力:42万トン

従業員数:1,600名

 ニュースリリース

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