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JBIC、大宝工業がフィリピンで実施するプラスチック製品の製造・販売事業に融資

 国際協力銀行(JBIC)は9月14日、「海外展開支援融資ファシリティ」の一環として、大宝工業(本社:大阪府)のフィリピン法人DAIHO (PHILS.), INC.(以下DPHI)との間で、融資金額900万米ドル(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。融資は、三菱東京UFJ銀行及び三井住友銀行との協調融資によるもの。

 本件は、DPHIがフィリピンで行うプラスチック製品の製造・販売事業に必要な資金を融資するものであり、生産設備の増設に充てられる。

 大宝工業は、1937年創業の、射出成型や加工技術を基盤に、家電やOA機器、映像・音響機器、自動車等に使用されるプラスチック部品等大手メーカー向けを中心に多岐にわたるプラスチック製品の製造・販売を行っている。1998年、大宝工業は、アジア諸国向けOA機器等の輸出拠点としての役割が高まったフィリピンにおいて、プラスチック部品市場のシェアを確保すべくDPHIを設立した。

 今回、大宝工業は、アジアにおけるOA機器の需要の高まりを背景に、フィリピンにおける生産体制の強化を企図。融資は、こうした大宝工業の海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。

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