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DIC、拡大する需要に備えPPSコンパウンドの生産能力を増強

■グローバルリーダーの地位を磐石化

 DICは9月13日、小牧工場(愛知県小牧市)において、DICがグローバルトップシェアを有するPPS(ポリフェニレンサルファイド)コンパウンドの生産設備増設を決定したと発表した。投資金額は約8億円で、生産能力を年産3,500t拡大させ、2018年9月の稼動開始を予定している。

 スーパーエンジニアリングプラスチックの一つであるPPSコンパウンドは、高い耐熱性や耐薬品性、寸法安定性などが評価され、金属の代替素材として自動車用部品に加え、給湯器などの住設分野で多用されている。特に自動車向けでは、採用部品の拡大や要求スペックの高まりによる他プラスチックからの代替、電装部品での採用などもあり、1台あたりの使用量は年々増加する傾向にある。

 このような背景もあり、グローバル需要は年率6~8%で拡大している。PPSコンパウンドの主要な需要地である日本も同様の市場環境にあるが、DICグループとしてこの旺盛な需要に応え、さらに事業を拡大していくため、増強を決定した。

 DICグループでは、現在進行中の中期経営計画「DIC108」においてPPSコンパウンドを成長牽引事業の一つとして掲げ、ポリマからコンパウンドまでの一貫生産体制を強みに順調に実績を上げてきた。近年グローバルで進めてきた生産体制の強化、技術拠点の整備を生かし、現在27%のグローバルシェアを2018年に30%以上にすることで、グローバルリーダーの地位を磐石化させていく。

 ニュースリリース

 

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