青森県は9月8日、三菱製紙と王子ネピアの合弁会社、エム・ピー・エム・王子ホームプロダクツ㈱、青森県、八戸市の三者により、7日、立地協定調印式を行ったと発表した。合弁会社は三菱製紙・八戸工場のインフラを活用しつつ、メイン設備は王子ネピアの家庭紙製造設備を八戸工場内に移設する。稼働開始は2019年4月の予定で、設備投資額は約50億円。
三菱製紙は、主力工場である八戸工場の体質強化の一貫として、成長が見込まれる家庭紙を生産して多角化を図ることにより、収益構造の安定につなげたい考え。現在、家庭紙は子会社の北上ハイテクペーパー(岩手県北上市)で生産しているが、新設備稼働後は、一部を除き八戸サイトに生産を集中し、効率的な生産体制を整えていく。
一方、王子ネピアにとっては東北地区で初めてとなる家庭紙事業の拠点を獲得することで物流コストを削減し、家庭紙事業の競争力強化を図る。
<立地計画概要>
事業所名:エム・ピー王子ホプロダクツ株式会社
所在地:青森県八戸市大字川町浜2番 三菱製紙㈱八戸工場構内
事業所建設:2017年12月~(予定)
操業開始:2019年4月(予定)
事業内容:家庭紙その他類製造販売 家庭紙その他類製造販売
設備投資額:約50億円
生産量:18,000トン/年
従業員数:44名(2019年4月操業開始時)うち地元新規雇用者数は30名を計画
<エム・ピー王子ホプロダクツ㈱の概要>
本社所在地:青森県八戸市大字川町浜2番 三菱製紙㈱八戸工場構内
代表者:代表取締役社長 佐藤 啓一
設立年月:2017年4月
資本金:8,000万円
株主構成:三菱製紙㈱70% 、王子ネピア㈱30%
事業内容:家庭紙その他類製造販売