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新菱冷熱、マレーシアでコージェネプラントの増設工事を受注

■設計から試運転まで一括受注

 新菱冷熱工業は9月13日、新菱冷熱工業のマレーシア現地法人である新菱マレーシアにおいて、ペトロナスガス社(※1)からゲベン地区(※2)コージェネレーションプラント拡張工事を、国際競争入札により受注したと発表した。工事は、現地パートナーとコンソーシアムを組んだ、設計・調達・建設・試運転までの一括請負契約(EPCC契約)で、2016年8月に契約、同月末に着工、引き渡しは2018年10月の予定。

 今回の工事は、ゲベン地区の電力需要、蒸気需要増大に対応するため既存プラントを拡張するもので、新たにガスタービン1基(発電出力 35MW)と排熱回収ボイラー1基(蒸気供給 120ton/h:追焚時)を増設する。発電出力35MWは、マレーシアの一般家庭約10万世帯分の電力使用量に相当する。

 新菱冷熱工業は1983年にマレーシアに現地法人を設立以来、30数年にわたり建築設備を中心に事業を展開し、1990年代には大型地域冷房プラント建設、2000年代には大規模コージェネレーションプラント建設などにも数多く参画してきた。コージェネレーションシステムの実績総発電容量は260MW、EPCC契約案件数は15件に上る。今回の受注は、新菱冷熱工業のマレーシアにおけるこれらの実績が評価されたもの。

 今後も、マレーシアにおける、コージェネレーションプラント・地域冷房施設案件などのインフラ工事や、工場・商業施設などの建築設備など、地域に根付いた企業を目指すとともに、マレーシアを含めた東南アジア・中東エリアでの経験と実績を生かし、さらなる受注拡大に注力していく。

 ※1 マレーシアの国営石油会社であるペトロナス社の子会社

 ※2 マレーシアの首都クアラルンプールから東へ250km離れたパハン州ゲベン地区

<新菱冷熱工業株式会社 会社概要>

資本金:35億円

本社所在地:東京都新宿区四谷2丁目4番地

代表者:取締役社長 加賀美 猛

従業員数:2,066人(2016年9月30日現在)

    参考…連結対象会社を含めた当企業集団の従業員数 約5,000人

営業種目:空気調和・給排水衛生・クリーンルーム・地域冷暖房・コージェネレーション・自動制御・情報管理システム・電気・防災・原子力・環境衛生 各設備工事

主な連結対象会社:新菱テクニカルサービス株式会社、株式会社城口研究所 大栄電気株式会社、新菱工業株式会社、Shinryo(Hong Kong)LTD.、Shinryo Singapore PTE,LTD.

事業規模(連結) 2016年9月期(連結会計年度)

 受注高: 2,420億円

 売上高: 2,246億円

 経常利益: 131億円

 

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