㈱クボタは9月12日、2017年12月末の撤退完了をめどに、日本、東南アジア及び中国における自動販売機・給茶機事業から撤退、11月15日(予定)付けで富士電機に同事業関連会社の全株式を譲渡すると発表した。また、クボタがこれまで販売した自動販売機のアフターサービス業務(メンテナンス、整備・部品販売業務)も富士電機に承継すること目的とした株式等譲渡契約を締結した。
クボタは、1963年に自動販売機事業を開始し、その後、クボタベンディングサービス(KVS)、インドネシアのP.T.METEC SEMARANG(PTMS)及び久保田自動販売機(上海)有限公司(KVMS)等の子・関連会社を順次設立して、事業展開を図ってきた。しかし、国内市場の縮小傾向、製品価格の下落、材料費の値上がり等、昨今の事業環境は厳しい状況が続いており、これに対処するためコスト削減や東南アジア・中国における自動販売機市場への参入等の諸施策に取り組んできたが、業績改善を図ることは困難と判断し、自動販売機事業から撤退することにした。
<撤退する事業の概要>
(1)クボタ:日本向け自動販売機及び関連製品の製造・販売・アフターサービス業務
(2)KVS:日本における中古自動販売機の整備、日本向け自動販売機及び関連製品に係るアフターサービス業務の受託
(3)PTMS:各国向け自動販売機及び関連製品の製造、東南アジア向け自動販売機の販売・アフターサービス
(4)KVMS:中国向け自動販売機の販売・アフターサービス、中国内での自動販売機による飲料販売
なお、自動販売機事業からの撤退による業績への影響については現在精査中で、業績に大きな影響を与えることが見込まれる場合には、確定しだい速やかに発表するとしている。