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CKD、圧縮空気から手軽に精製できる窒素ガス精製ユニット「NSシリーズ」を発売

 CKDは9月7日、食品の加工や包装工程、レーザー加工機などに使用される窒素ガスを圧縮空気から高純度に分離精製する「窒素ガス精製ユニット NSシリーズ」を発売すると発表した。

 空気には約80%の窒素が含まれており、この空気を原料として中空糸分離膜で窒素と酸素を分離し窒素を精製することにより、最大99.9%の高純度の窒素ガスが手軽に得られるシステムを開発した。窒素ガスは、酸化防止や防爆用途を始めとして、幅広い用途で使用されている。一般的にはガスボンベなどにより供給されていますが「窒素ガス精製ユニット NSシリーズ」の使用により、ガスボンベからのガス充填作業等が不要となり、手軽に窒素ガスを供給することが可能になる。

 主な用途は、(1)酸化防止のための食品加工工程や食品包装装置向け(2)酸化防止のためのレーザー加工、ハンダやロウ付け工程向け(3)防爆エリアのガスパージ向け。

<製品の特長>

(1)設置場所を選ばない:簡単に連結ができるモジュール設計(※)を取り入れ、フィルタ類や圧力調整弁、流量調整弁などの機器をコンパクトにシステム化が可能です。窒素ガスが必要な場所や装置に圧縮空気源があれば、配管するだけで手軽に高濃度の窒素ガスを供給できる。また、精製は膜分離式のため電源が不要で、防爆雰囲気、異電圧地域でも使用でき、電気ノイズや発熱、駆動音等にかかわる問題も解消できる。※結合部分を同じ形やサイズにすることで、組み合わせや交換ができるように設計すること。

(2)ランニングコストを大幅に削減可能:圧縮空気が原料のため、維持費はエアーコンプレッサの電気代のみで、  ボンベで窒素を供給する場合と比較して、大幅にコストダウンが可能。煩わしい残量管理や容器交換、ガス充填などに関する工数も削減できる。

(3)メンテナンスが容易:構成部品に可動部がないため、安定した性能を維持できる。モジュール設計による連結のため、配管したままで部品交換が可能。また、高圧ガス保安法対象外のため、簡単に取扱いができる。

(4)安心・安全:食品製造工程での利用時には、食の安心・安全のために、工業用グリスを使わないFPシリーズ(食品製造工程向けフィルタ、レギュレータなどの機器)も選択できる。

<仕 様>

(1)最大窒素ガス濃度 99.9%

(2)窒素ガス流量(窒素ガス濃度99%時)

  ①システムタイプ NSU(4サイズ) 5.0~66.9リットル/分(ANR) 

  ②ユニットタイプ NS (13サイズ) 5.0~535.2リットル/分(ANR) 

(3)入口空気圧力     0.4~1.0メガパスカル

(4)入口空気温度     5~50℃

(5)周囲温度         5~50℃

<標準価格>

(1)システムタイプ  575,000円 ~ 1,823,000円(税抜)

(2)ユニットタイプ  441,000円 ~ 11,368,000円(税抜)

<販売計画> 2018年度1億円、2020年度4億円

 ニュースリリース

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