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三菱日立パワーシステムズ(MHPS)、南アフリカのクシレ発電所向けボイラー初号機を引き渡し

■出力80kWの超臨界圧石炭火力発電設備が商業運転を開始

 三菱日立パワーシステムズ(MHPS)は9月7日、同社のアフリカ拠点法人および欧州拠点法人と共同で、南アフリカ共和国の電力会社であるエスコム社(Eskom Holdings SOC Ltd.)が建設を進めるクシレ(Kusile)発電所(注1)向けボイラー初号機の引き渡しを完了し、同ボイラーの商業運転が開始されたと発表した。2007年に受注した総発電出力960kW(各発電所出力480kW)となる世界最大級の大型石炭火力発電プロジェクトを支える超臨界圧ボイラーで、通算して3基目の引き渡しとなる。

  このボイラーは、同発電プロジェクトにおいて建設されるメデュピ(Medupi)発電所(注2)およびクシレ発電所に設置される石炭焚きボイラー計12基のうちの一つで、一基当たりの出力は80kW。超臨界圧技術を採用することにより、従来の石炭火力発電設備よりも高効率でCO2の排出量を削減することができる。20158月ならびに20174月にそれぞれ商業運転を開始したメデュピ発電所の2基のボイラーに続いて商業運転を開始したもの。

 エスコム社は、クシレ1号機発電設備の商業運転開始見通しを20187月と公表していた。MHPSは建設工事の短縮に最大限力を注いだことで、約11ヵ月の繰り上げを実現したことになる。

 エスコム社は南アフリカの近隣諸国にも電力を輸出しており、両発電所は、南アフリカとそれに隣接する国々の経済発展に大きく貢献することが期待される。

 MHPSは、両発電所プロジェクトの早期完工に向けて、引き続き残るボイラーの建設に注力し、着実に工事を進捗させていく。

(注1)クシレ発電所:ムプマランガ州ウィトバンク市(Witbank, Mpumalanga Province)に建設中。

(注2)メデュピ発電所:リンポポ州レファラーレ市(Lephalale, Limpopo Province)に建設中。

 ニュースリリース

 

 

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