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旭化成、中国藍星(集団)と変性PPE樹脂事業の合弁会社を設立

 旭化成は9月5日、中国化工集団有限公司(CHEMCHINA)傘下の中国藍星(集団)股●有限公司(中国北京市)との間で、変性PPE(ポリフェニレンエーテル)樹脂「ザイロン」(※)およびその原料であるPPEモノマー、ポリマーを一貫して中国国内で製造・販売する共同事業化に向け、今年2月15日発表のとおり合弁契約を締結していたが、このほど関連する各国競争法に基づく審査が完了、中国江蘇省南通市に製造および販売を目的とした合弁会社をそれぞれ設立したと発表した。

 両社は、藍星のPPEのモノマー・ポリマー技術と当社の変性PPE樹脂のコンパウンド技術および用途開発力を融合し、成長していく中国市場において、さらなる事業拡大を図る。

 今後、PPEのモノマー・ポリマーと変性PPE樹脂の製造設備建設の検討に入り、共同事業の経済性を評価したうえで、2018年3月までに最終的な投資決定を目指す。

<製造合弁会社の概要>

 社名:藍星旭化成(南通)工程塑料制造有限公司

 所在地:江蘇省南通市

 董事長:斉藤 知之

 出資比率:藍星50.01%:旭化成49.99%

 事業概要:

 PPEモノマー・ポリマーの生産(3万トン/年:ポリマーベース)および変性PPE樹脂の生産(2万トン/年)

 ・設立日:2017年8月28日

<販売合弁会社の概要>

 社名:藍星旭化成(南通)工程塑料銷售有限公司

 所在地:江蘇省南通市

 董事長:●小琳(◇)

 出資比率:旭化成50.07%:藍星49.93%

 事業概要:PPEモノマー・ポリマーおよび変性PPE樹脂の販売

 ※子会社を上海、深セン、香港に設立予定

 設立日:2017年8月21日

※変性PPE(ポリフェニレンエーテル)樹脂「ザイロン」

 フェノール、メタノールからモノマーとなる2,6-キシレノールを合成し、重合してPPEポリマーを製造、その上で他のポリマーやガラス繊維、難燃剤等と混練(コンパウンド)することで変性PPE樹脂となる。変性PPE樹脂は、耐熱性、難燃性、寸法安定性、機械的特性等に優れており、OA部品、自動車部品(リレーブロック、車載電池部品等)、太陽光発電用ジャンクションボックス、工業関連部品や電気電子部品(コネクター等)に使用されている。

 *●印の文字は、人偏に「分」の文字です

 ◇董事長名の正式表記はニュースリリースを参照

    ニュースリリース

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