■グローバル競争へ財務的安定性や景気変動への耐性を高める
三菱重工業は９月１日、インダストリー＆社会基盤ドメイン（I&Iドメイン）において、いずれも三菱重工業100%子会社である三菱重工メカトロシステムズ（本社：兵庫県神戸市）、三菱重工印刷紙工機械（本社：広島県三原市）および三菱重工マシナリーテクノロジー（本社：広島県広島市）のゴム・タイヤ機械事業、ならびに当該製品等に係る三菱重工業の製造・調達・品質保証機能を統合することにより、今年10月1日付で新会社を発足し、その統合新会社名を「三菱重工機械システム株式会社（Mitsubishi Heavy Industries Machinery Systems, Ltd.）」（本社：兵庫県神戸市）とすることに決定したと発表した。
新会社ではこの統合により、グローバル競争に対応した十分な事業規模を確保し、財務的安定性や景気変動への耐性を高めるとともに、人材をはじめとする経営資源の有効活用を目指す。新社長には三菱重工業I&Iドメインから長谷川 守執行役員のが就任。発足時の従業員は約2,000人。
三菱重工業グループは、各種事業のポートフォリオ経営とグループシナジーの発揮による収益拡大に取り組んでおり、I&Iドメインは、事業強化策として中小規模事業の再編と統合を進めてきた。今回の統合もこの一環で、対象となる製品はいずれもライフサイクルが長く景気の変動にも左右されやすいことから、新会社への集約により財務体質の安定につなげるもの。
新会社は今後、人材交流や営業・技術・製造のシナジー追求、事業管理部門の効率化、伸長事業への集中投資などを通じて、各事業を強化するとともに組織横断的なリソースの補完により安定した事業運営に力を注いでいく。
三菱重工業は今後、新会社と緊密に連携しながらその事業展開を全面的に支援していく。
＜統合後の新会社概要＞（2017年10月1日現在）
社名：三菱重工機械システム株式会社
本社所在地：兵庫県神戸市兵庫区和田崎町一丁目1－1
代表者の役職・氏名：取締役社長 長谷川 守
事業内容：ITS、油圧・機械、機械装置、立体駐車場、鉄構プラント、食品包装機械、印刷紙工機械、ゴム・タイヤ機械およびその関連製品の設計、製造、調達、品質保証、販売およびサービスに係る事業（これに附帯する事業を含む）
従業員数：約2,000人
資本金：20億円
決算期：3月31日