コマツは、最新技術を随所に織り込み、「特定特殊自動車排出ガスの規制等に関する法律」(※1)2014年基準に適合したICT油圧ショベル「PC200i-11」、「PC200LCi-11」を、スマートコンストラクションサポート契約とともに9月1日から発売する。
当該機は、GNSS(全地球衛星測位システム)アンテナと補正情報を用いて算出したバケット刃先の位置情報を、施工設計データと照合しながら作業機(ブーム、アーム、バケット)操作を制御するマシンコントロール技術「インテリジェントマシンコントロール」をさらに進化させている。自動整地アシストなど従来のマシンコントロール機能を改善しながら、新たな機能として、バケット角度保持制御、締め叩き制御などを追加し、従来機より大幅な操作性の向上と施工時間の短縮を実現している。また、日本のみちびき(QZSS)を含むマルチGNSSに対応することで、より安定したマシンコントロールによる施工を行うことができる。
車両前方の地形を3次元データ化できるステレオカメラ(KomEye)は、「i-Construction」(※2)における出来高部分払いの数量算出にも利用できる。カメラユニットをキャブ外に配置することで視界性を改善するとともに、オペレーターの居住性も向上している。また、ダンプトラックへの積込重量をタブレットで管理できるペイロードメータの搭載を予定している。これによりダンプトラックの運搬土量の最大化が図れる。
当該機は、中型油圧ショベル「PC200/PC200LC-11」と同じく、新たな建設機械用排出ガス後処理システム(※3)の採用により、窒素酸化物(NOx)と粒子状物質(PM)の排出量を大幅に低減させるとともに(2014年基準適合車)、KomVision(機械周囲カメラシステム)、オートアイドルストップ、ロックレバー自動ロック機能などを搭載するなど、環境・安全・ICTを強化した。
公表価格(工場裸渡し消費税抜き)は、PC200i-1:3,770万円/PC200LCi-11:3,875万円。販売目標は100台/年(国内のみ、2機種合計)。