荏原製作所は8月30日、サウジアラビアのEBARA PUMPS SAUDI ARABIA LLC(2016年8月設立)にワークショップを開設したと発表した。
新ワークショップでは、大型クレーンや各種工作機械を設置し、サウジアラビアに納入されているプロセスポンプ、高圧ポンプ、大型ポンプを含む全ての製品の修理・補修など、幅広いサービス&サポートのニーズに対応している。加えて、水インフラ・建築設備・一般産業市場向け標準ポンプの製造も行う。
荏原は、中東地域において、長年にわたり石油化学プラントや海水淡水化プラント向けを中心にポンプを販売しており、豊富な納入実績がある。なかでも、サウジアラビアには5,000台以上のカスタムポンプを納入している。今回のワークショップ開設を機に、これまで築き上げた顧客との関係を生かし、部品供給だけでなく修理・補修などの需要を取り込むことにより、製品のライフサイクル全般にわたるサービス&サポートビジネスを拡大する。
サウジアラビア政府は、非石油歳入の増加と産業多角化・包括的発展に向けた経済・社会改革に取り組む方針を、Saudi Vision 2030として公表している。この方針を踏まえ、ポンプの製造・販売を現地で行い顧客に密着したサービスを提供することで、今後も引き続き成長が見込まれるサウジアラビアの発展に貢献していく。
ワークショップ建設に際しては、(独)石油天然ガス・金属鉱物資源機構の「中東産油国向け産業協力事業」を受託している(財)中東協力センターが実施する「日本・サウジアラビア 産業協力事業」の支援を受けたもの。