㈱タクマ(本社:兵庫県尼崎市)は8月23日、CEPO半田バイオマス発電(本社:愛知県半田市)向けのバイオマス発電設備を受注したと発表した。
CEPO半田バイオマス発電株式会社は、中部電力グループの総合エネルギーサービス事業を行う㈱シーエナジーと関東地区、中部地区を中心に木質バイオマス発電関連事業を行うフルハシEPO㈱の共同出資により、地球環境にやさしい再生可能エネルギー開発を目的として設立された。
同発電設備は、建設廃材等由来の木質リサイクルチップと輸入材のPKS(パーム椰子殻)をバイオマス燃料として利用するものであり、発電出力はタクマが国内で納入したバイオマス発電設備で最大規模となる50,000kW。発電した電気は「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」の設備認定を受け、電気事業者への売電が計画されている。
バイオマスを燃料とするボイラは、タクマが最も得意とする商品のひとつであり、1950年代から木質チップやバガス(さとうきびの搾りかす)のボイラを国内外に合わせて600缶以上納入している。2012年7月の「再生可能エネルギーの固定価格買取制度」の開始により、安定的な収益が見込めるようになったことから、バイオマス燃料を用いた発電事業への取り組みが活発化している。タクマは、これまで培ってきた技術とノウハウをもとに多種多様なバイオマスの特性に応じた最適システムを提案し、顧客ニーズに応えていく。
<設備の概要>
工事名称:CEPO半田バイオマス発電所建設工事
設置場所:愛知県半田市
発電規模:50,000kW
主な燃料:木質リサイクルチップ、PKS
完成予定:2019年9月