クラボウは8月21日、熊本開発センターに新棟を建設・増床すると発表した。投資額6億円で、鉄骨4階建て延床面積3,357㎡の建屋を建設、高機能樹脂加工品の生産能力を高める。2017年9月に着工、18年3月から稼働を開始する。
熊本開発センターでは半導体製造装置に使用される、耐薬品性に優れ、クリーン性が高い高機能樹脂加工品の開発・加工を行っている。近年パソコンやスマホに代表される電子機器をはじめ、自動車や家電など様々な分野で、IoT(モノのインターネット)やAI(人工知能)などの活用が注目され、半導体のニーズは増加傾向にあり、同社が製造・販売する高機能樹脂加工品についても需要の増加が見込まれることから、熊本開発センターに新棟を建設・増床し、生産能力と開発体制を現行の2倍以上に強化することを決定した。
同社は、中期経営計画「Advance’18」の基本方針「収益拡大に向けた事業変革」の実現のため、今後市場拡大が見込まれる半導体製造関連分野での高機能樹脂加工品の販売を本投資により、一層拡大していく方針。
<新棟の概要>
着工:2017年9月
操業開始:2018年3月(予定)
建物:鉄骨4階建て延床面積3,357㎡(既存部分と合計で3,932㎡となる)
設備内容:クリーンルーム、高機能樹脂の各種加工設備、評価・分析関連装置 一式
投資額:約6億円
<熊本開発センターの概要>
所在地:熊本県菊池市
開設:2012年10月
従業員数:31人
生産品目:高機能樹脂加工品