インドネシアでは、地下鉄、高架鉄道、高速道路の拡充工事などインフラ整備をはじめとする建設市場の発展に伴い、棒鋼・形鋼の需要が堅調に推移するなか、2014年、KOS社は生産設備の新設を決定した。スチールプランテックは圧延ミル、加熱炉、冷却・精整およびユーティリティを含む設備一式のエンジニアリングを受注し、インドネシア・バンテン州チレゴンのクラカタウ工業団地内のKOS社工場に納入、既に今年1月より営業生産が開始されているが、このほど竣工式が盛大に執り行われた。
竣工式には、主催者KOS社高橋政宏社長はじめ、来賓のハルタルト工業大臣、チレゴン地方政府関係者、石井正文在インドネシア日本大使ほか、大阪製鐵株式会社岩﨑正樹社長、プロジェクト関係者の方々など、総勢約350名が参列、納入業者を代表してスチールプランテックからは灘社長が参加した。
納入した設備は、年産50万tの棒鋼・形鋼用コンバインドミル設備で、建設用棒鋼や山形鋼、溝形鋼、平鋼を含む各種形鋼を効率よく生産できる工夫を凝らしている。また、本設備はインドネシア市場で多品種かつ付加価値の高い商品供給を目指すKOS社の事業展開において中核をなす設備で、1月の営業生産開始以降も順調に稼働して顧客から高い評価をえているという。
<納入設備概要>
生産量:年間50万t
主仕様:全18スタンド(HLスタンド)、棒鋼水冷装置、冷却床、マーチャント精整
所掌範囲:加熱炉、圧延設備~精整、ロールショップ、水処理、試験設備、受変電設備