キャタピラー(CAT)が毎月発表している機械の小売統計によると、2017年7月の全世界販売実績は前年同月比12%増となった。アジア/パシフィックは45%増、EAME(欧州・アフリカ・中東)は5%増、中南米10%増、北米4%増となった。CATが地域別としている4極すべてがプラスになったのは2012年11月以来。
資源作業(マイニング)は 全世界で8%増となった。うちアジア・パシフィック13%増、EAME33%増となったが、中南米4%減、北米は4%減少した。一方、建設産業(一般建機)はEAMEを除いた3地域がプラス。特にアジア/パシフィックは54%増となり、全世界13%増を牽引した。また、中南米19%増、北米6%増だった。
CATは、①エンドユーザーへの機械の小売販売、および②往復動およびタービンエンジンおよび機関車を含む電力システムの小売販売に関する補足情報を提供している。自社の顧客、エンドユーザーの要求を満たすために、自社の機械および電力システムの大半を独立して所有および運営されているディーラーやOEMに販売している。
ただ、CATは、この補足的な情報がCATのビジネスとそれが提供する業界をよりよく理解するのに役立つと考えている。特に、販売代理店とディーラーのエンドユーザーへの販売との間の時間遅れを考慮するよう求めている。