レンゴー、千葉に食品包装材の新工場 国内生産1割増へ
2017/8/14 23:21[有料会員限定]
レンゴーは2018年9月にも千葉県内に食品包装材の新工場を設ける。投資額は約80億円。既存の拠点とあわせて国内の生産能力を約1割引き上げる。共働きや単身世帯の増加で、おにぎりや総菜、加工食品とともに包装材の市場が広がっていることに対応する。
主力子会社の朋和産業(千葉県船橋市)が設置、運営する。同県習志野市内の同社工場の近隣で広さ約2,700㎡の土地をこのほど取得した。月内に生産棟や倉庫を着工する。
新工場は様々な種類のフィルムから袋などを作りパッケージに使う写真や商品名を印刷する。従来は装置2台が必要だった印刷を1台で担う新設備などを導入する。今後の生産拡大に向け、将来は印刷機の増設も検討する。
朋和産業はパンやおにぎりなど鮮度の維持が必要な「日配品」と呼ばれる食品向け包装フィルムで国内首位。包装材は総菜や加工食品の需要の伸びにあわせ、子供や高齢者でも開封しやすくしたり鮮度を保つ機能を高めたりするなど種類も増えている。
レンゴーは連結売上高の7割を占める段ボールや段ボール原紙に次ぐ成長の柱として、包装材に力を入れている。包装材などの事業の売上高は約650億円でグループ全体の1割強。朋和産業では売上高を20年3月期に前期比8%増の600億円に引き上げる。