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ソディック、4~6月の売上は211億7,900万円、営業利益14億4,200万円

 ソディックが8月10日発表した2017年12月期第1四半期(4~6月)連結業績によると、売上高211億7,900万円、営業利益14億4,200万円、経常利益16億3,900万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は11億3,700万円となった。

 4~6月期の業績は、国内ではものづくり補助金が3月に採択されたことにより、補助金採択後の受注は自動車、スマートフォン関連を中心に好調に推移したが、第1四半期の売上は伸び悩む結果となった。

 北米では、底堅く推移していた自動車、航空宇宙、医療機器関連の需要にはやや減速感が見られた。欧州はロシア・トルコ等の一部の地域には依然として弱さが見られた一方、ドイツ、イギリス、イタリアを中心に自動車、航空宇宙関連から旺盛な需要が見られる等、全体としては好調に推移した。

 中国ではものづくりの高度化及び自動化対応等の影響を受け高精度機の需要が拡大しており、3月以降は高水準の受注が継続している。アジア地域においても自動車関連で回復基調にある。

■変則決算

*ソディックは2017年6月29日開催の第41回定時株主総会で「定款一部変更の件」が承認されたことを受け、2017年度より決算日を3月31日から12月31日に変更した。従って、2017年度は決算期変更の経過期間となり、第1四半期(4~6月)については、ソディックと3月決算の連結子会社及び持分法適用関連会社は3ヶ月(4~6月)、12月決算の連結子会社は6ヶ月(1~6月)を連結対象期間とした変則的な決算。12月決算の連結子会社は中国の連結子会社7社が該当する。このため、対前年同期比増減については不記載。

■セグメント業績

<工作機械事業> 国内では3月に採択されたものづくり補助金等の影響により、補助金採択後はスマートフォン関連の電子部品やレンズ向け及びコネクタなど高付加価値部品関連から受注が好調に推移したが、第1四半期の売上は伸び悩んだ。海外は、北米では低調に推移していたエネルギー関連が回復傾向にあるものの、底堅く推移していた自動車、航空宇宙、医療機器関連の需要にはやや減速感がみられた。欧州は、ロシアやトルコ等の部の地域は依然として弱さが見られた一方で、ドイツ、イギリス、イタリアを中心に自動車、航空宇宙関連で受注・売上とも好調だった。

 中国ではものづくりの高度化及び自動化対応等の影響に加え、中国政府の補助金政策も追い風となり、自動車及びスマートフォン関連を中心に高水準な受注が継続した。アジア地域でも、韓国の半導体やスマートフォン関連やタイ、ベトナムの自動車、二輪車関連で回復傾向が見られた。この結果、売上高は158億4,100万円となった。

<産業機械事業> 国内では電装化が進む自動車関連においてコネクタやセンサー部品など高付加価値部品向けの需要が継続した。海外は、北米では医療機器・自動車関連向けの需要にやや減速感が見られた。中国、アジア地域ではスマートフォン及び車載カメラ用光学レンズの成形や防水対応用のシリコーン成形の需要が継続しており、総じて好調な結果となった。この結果、売上高は32億6,600万円となった。

<食品機械事業> 食品機械事業は、各種製麺機、麺製造プラントなどの開発・製造・販売、その保守サービスを行っている。国内は、コンビニエンスストアやスーパーマーケット及び外食チェーン店向けを中心に、高品質な調理麺の製造設備の需要が継続しているほか、製麺設備の一部を応用した米飯の炊飯装置の需要が出始めている。海外も、日本食ブームの影響等を受け、北米やアジア地域でロングライフ麺や冷凍麺製造設備、米飯の炊飯装置等の需要が見られた。受注及び納入は概ね計画通りに推移したが、平均単価が比較的大きい同事業において、複数の案件で検収が第2四半期以降にずれ込んだため、売上高は通期計画に対して低調に推移した。この結果、売上高は4億6,300万円となった。

<その他> その他は、精密コネクタなどの受注生産を行う精密金型・精密成形事業、リニアモータやセラミックス部材など独自の技術を活かした製品及びLED照明機器の開発・製造・販売を行う要素技術事業、放電加工機、マシニングセンタ及び射出成形機などのリース事業から構成されている。

 精密金型・精密成形事業は自動車関連からの需要が好調だったほか、半導体装置向けのセラミックスの販売も好調な結果となった。この結果、売上高は16億600万円となった。

 決算短信

 決算説明資料

 決算補足資料

 

 

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