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加藤製作所、海外需要の回復と買収効果もあり4~6月期売上は91.9%増

 (株)加藤製作所が8月8日に発表した2018年3月期第1四半期(4~6月)連結業績によると、売上高は205億4,400万円(前年同期比91.9%増)、営業利益8億6,200万円(前年同期は△3億2,900万円)、経常利益11億6,600万円(同△4億7,400万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は8億1,500万円(同△2億3,000万円)となった。(株)KATO HICOMと石川島中駿(厦門)建機有限公司を連結した効果もあった。

 事業環境は、国内は東日本大震災の復旧・復興関連予算が減少傾向にあるものの、建設機械は排出ガス規制に伴う需要や大手企業を中心とした民間設備投資による需要は増加傾向にある。海外は、中国経済がインフラ投資の拡大により建設機械需要が回復傾向となっている。

■セグメント別状況

<日 本> 国内需要は、建設用クレーンが東日本大震災の復旧・復興関連予算の減少傾向で若干減少したが、同社の業績は前年同期並みとなった。油圧ショベル等は、排出ガス規制の駆け込み需要で増加した。

 海外向けは、建設用クレーンがアジア地域のインフラ投資の回復傾向もあり増加し、新規の連結により米国市場他が加わったことで、日本の売上高は186億7,900万円(前年同期比73.6%増)となり、セグメント利益は4億4,700万円(前年同期は△2億5,900万円)となった。

<中 国> 中国経済の底打ち感もあり、建設機械の需要は増加し、石川島中駿(厦門)建機有限公司を加えた中国の売上高は27億800万円(前年同期は6,300万円)となり、セグメント利益は3億7,100万円(前年同期は△8,300万円)となった。

<その他> 海外子会社KATO WORKS(THAILAND)CO.,LTD.は、2017年5月より販売を開始した。

■主要品目別状況

<建設用クレーン> 国内需要は、東日本大震災の復旧・復興関連予算の減少傾向で若干減少したものの、ラフターSL-500Rf PREMIUM とSL-850Rf PREMIUMの販売が好調に推移し、業績は前年同期並みとなり、(株)KATO HICOMを加えた国内の売上高は98億1,400万円(同43.4%増)。海外は、アジア地域のインフラ投資の回復傾向もあり需要は増加し、(株)KATO HICOMの米国向けのクローラクレーンを加えた海外の売上高は21億5,100万円(同145.4%増)となったことなどで、売上高は119億6,600万円(同55.0%増)となった。

<油圧ショベル等> 国内は、排出ガス規制の駆け込み需要で増加したことと、(株)KATO HICOMを加えた国内の売上高は43億7,700万円(同64.1%増)。海外は、中国経済の底打ち感もあり需要は増加し、(株)KATO HICOMと石川島中駿(厦門)建機有限公司を加えた海外の売上高は39億6,400万円(前年同期は1億7,700万円)となった。これにより、売上高は83億4,200万円(同193.3%増)となった。

<その他> その他の売上高は2億3,00万円(同72.5%増)となった。

 なお、2018年3月期連結業績は、売上高918億円(前期比21.7%増)、営業利益45億円(同76.0%増)、経常利益46億円(同85.5%増)、経常利益46億円(同85.5%増)と前回予想を据え置いた。

 加藤製作所2017年第1四半期データ

 

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