国際協力銀行(JBIC、総裁:近藤 章)は8月7日、(株)三五(本社:愛知県)のトルコ法人SANGO OTOMOTIV URUNLERI SANAYI VE TICARET ANONIM SIRKETI(以下STI)との間で、融資金額1,500千ユーロ(JBIC分)を限度とする貸付契約を締結したと発表した。三菱東京UFJ銀行との協調融資によるもの。
三五の子会社であるSTIがトルコのコジャエリ県で行う自動車部品の製造・販売事業に必要な資金を融資するもので、生産設備の増設に充てられる。
三五は、1928年創業の、各種プレス加工及びパイプ製品の金属加工技術に強みを持つ老舗中堅企業で、大手自動車メーカー向けに自動車用排気系部品等の製造・販売を行っている。
2002年、三五は、EU諸国向け自動車輸出拠点としての役割が高まったトルコに、自動車部品市場のシェアを確保すべくSTIを設立した。三五は、トルコにおいて生産体制の強化による一層の市場シェア拡大を企図しており、融資は、こうした三五の海外事業展開への支援を通じて、日本の産業の国際競争力の維持・向上に貢献するもの。