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イタリアの建設機械、2017年上半期の販売は6%増の5,109台

■国際貿易の好調な傾向、ロシア向け輸出の回復

 イタリア建設機械工業会が7月25日に発表したデータによると、2017年上半期(1~6月)の販売実績は前年同期比6%増の5,109台となった。うち土木機械の販売台数は4,910台で6%増、道路装備は9%増の199台となった。

 「イタリア市場は緩やかながらも成長は続いています。不動産市場の回復は建設業界に対する信頼感の高まりを示しているはずですが、企業や外国人投資家からの懸念である」とウナセアのパオロ・ベンチュリ社長(Paolo Venturi, President of Unacea)は述べた。

 サモータ・アウトルック(the Samoter Outlook) の海外市場モニターによると、イタリアの土木移動機械および付属品の国際需要が高まっている。このサブセクターの2017年1月から7月の輸出は、年間ベースで9%増の3億5,900万ユーロに達した。

 破砕・スクリーニング装置(28%)や道路機械(8%)の輸出も好調である。タワークレーンの輸出は安定しているが、掘削機(-31%)とコンクリート設備(-4.6%)はマイナスとなっている。

 また、輸入は14.5%の増加でプラスの傾向を示し、今年の最初の7ヶ月間で2億3,000万ユーロとなった。貿易収支は5億8,500万ユーロ以上の黒字を維持しているが、3.4%の損失。

 地域別動向をみると、欧州連合(EU)との国際関係の悪化により、イタリアとの貿易交渉が急激に減速したロシア市場が回復している。1月から7月にかけて、ロシアへの建設機械輸出のシェアは47%増の1,800万ユーロに達した。

 インドにも同じ傾向が見られ、シェアは3倍(+ 166%)となっている。EU域内輸出(+ 12%)、アジア、中南米、オセアニアへの輸出もプラス。しかし、米国、中東、北アフリカへの輸出は減少した。

 イタリア建設機械の2017年上半期データ

 ニュースリリース

 

 

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