韓国の建設機械メーカー、斗山インフラコアがこのほど発表した2017年第2四半期(4~6月)業績によると、主に中国とAPEM(アジア太平洋・新興国)の油圧ショベルの需要増により売上高は前年同期比9.6%増の1,773.4(十億)ウォンとなった。売上高の増加やエンジン事業の継続的な改善により、EBITは173.5(十億)ウォンで同23.8%増と大幅に改善。2016年第2四半期に計上された経常利益を調整した純利益は、83.6(十億)ウォンで同78.6%増となった。
1ウォンは約0.1円。
■中国の建機は下半期も好調続く、11万台に上方修正
2017年上半期の中国ショベル市場でのシェアは16年の7.4%(4,649台)から8.6%(6,095台)に上がった。同社では、16年の6万3,000台に対し、17年は9万5,000~10万台と予想していたが、上半期の好調な業績を反映して、17年通期の見通しを11万台に修正した。
中国市場は、西中国高速道路などインフラ投資プロジェクトや鉱業活動からの強い需要を受けて、中型・大型機の増加などで年間売上高の伸びが続くと予測している。
APEMも予想以上のペースで回復しており、市場は前年までを上回っている。南アジア、韓国、CISなどの新興市場の多くは2四半期連続で増加した。特に、東南アジアはインフラ投資の支出によりAPEMの成長を牽引した。
■エンジンは本格的な成長を記録
エンジン事業は、本格的な成長を記録し、重機ビジネスとG2エンジンの外部顧客を量的に増加させた。2017年上半期には、海外のフォークリフト(独KION)およびトラック会社(ベトナムの商用車メーカー)との間に長期の供給契約を締結した。
長期的には、(1)中国を含む市場の多様化、(2)OEM顧客の機会を通じた成長を加速する計画。
■斗山ボブキャット、売上高+長期成長戦略
上期の1回限りの事象で減収となったが、生産が正常化し、ディーラーが補充するにつれて下半期には回復する見込み。健全な財務に基づいて、斗山ボブキャット(Doosan Bobcat)
はコンパクトビジネスの長期的な成長状態を積極的に追求する予定。今後、建設機械分野の新市場への進出や、非建設分野のコンパクトな事業での新たなビジネスチャンスの追求を進める予定。