日本精工が7月31日に発表した2018年3月期第1四半期(4~6月)連結業績によると、売上高は2,438億3,400万円(前年同期比5.2%増)、営業利益は233億1,400万円(同59.3%増)、税引前四半期利益は235億6,700万円(同60.7%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は165億4,600万円(同42.2%増)となった。以下、セグメント別の市場環境と業績。
<産業機械事業> 産業機械事業の売上高は625億8,000万円(前年同期比15.3%増)、営業利益は55億2,300万円(同49.0%増)となった。
産業機械事業の需要は継続して拡大している。日本では、工作機械向けを中心に増収。米州は半導体製造装置向けが増加。
欧州は風力発電向けが減少。中国は工作機械向け、電機向け、アフターマーケット向けが堅調に推移し増収。その他アジアは半導体製造装置向けを中心に需要の回復がみられた。
<自動車事業> 自動車事業の売上高は1,741億7,400万円(同1.8%増)、営業利益は171億6,600万円(同8.1%増)となった。
自動車事業は緩やかな拡大が続いた。日本では、トランスミッション向けを中心に増加。米州は北米市場の減少に伴い減収。欧州は車種構成の影響もあり微減。中国は日系カーメーカーの好調を受け増収。その他アジアは、インドを中心に増加した。
なお、2018年3月期見通しは当初予想を据え置いている。
掲載表PDF日本精工2017年第1四半期関連データ