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タダノ、4~6月売上は16.1%減の352億円、通期見通しは変えず

 タダノが7月31日発表した2018年3月期第1四半期(4~6月)連結業績によると、売上高は352 億3,100万円(前年同期比16.1%減)となった。売上減少に伴う売上総利益の低下に加え、為替等の影響により、営業利益は27 億8,300万円(同51.9%減)、経常利益は27 億3,700万円(同51.7%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は19 億8,600万円(同50.3%減)となった。

 建設用クレーン業界は、日本では、復旧復興・防災減災・インフラ老朽化対策・民間建設投資等により需要は概ね堅調に推移した。海外は、地域毎のばらつきはあるものの、全体として需要は減少した。

 日本向け売上高は、建設用クレーンが減少、車両搭載型クレーンと高所作業車が増加し、184 億6,400万円(同6.8%減)、海外向け売上高は、需要減少のなか、新規顧客の開拓に注力したものの、167 億6,700万円(同2.4%減)となった。

 セグメント別の状況は次のとおり。なお、セグメント別とは、タダノ及び連結対象子会社の所在地別の売上高・営業利益で仕向地別売上高とは異なる。

日 本:日本向けは、建設用クレーンが減少、車両搭載型クレーンと高所作業車の売上が増加。一方、海外向けが減少し、売上高は266 億5,800万円(同12.6%減)、営業利益は20 億7,600万円(同53.0%減)となった。

欧 州:建設用クレーン売上は欧州域内が減少、欧州域外が増加で、売上高は63 億5,500万円(同24.3%減)、営業損失は1 億2,500万円(前年同期は2 億2,100万円の利益)となった。

米 州:建設用クレーン需要が減少し、新規顧客の開拓など拡販に注力したものの、売上高は68 億600万円(同12.6%減)、営業損失は4,500万円(前年同期は2 億7,500万円の利益)となった。

その他:建設用クレーン需要が減少し、新規顧客の開拓など拡販に注力したものの、売上高は25 億3,000万円(同44.6%減)となり、営業利益は400万円(同97.8%減)となった。

■主要品目別の状況は次のとおり。

<建設用クレーン> 日本向け売上は、需要が減少するなか、拡販に注力したものの、機種構成の変化等の影響もあり、56 億2,600万円(同26.2%減)となった。海外向け売上は、需要減少のなか、新規顧客の開拓に注力したものの、133 億6,900万円(同31.1%減)となった。この結果、建設用クレーンの売上高は189 億9,600万円(同29.7%減)となった。

<車両搭載型クレーン> 日本向け売上は、トラック需要横ばいのなか、拡販に注力した結果、搭載率の上昇もあり、42億6,600万円(同6.4%増)となった。海外向け売上は、東南アジア・中東向けの販売に注力した結果、3 億2,300万円(同29.3%増)となった。この結果、車両搭載型クレーンの売上高は45 億8,900万円(同7.8%増)となった。

 

<高所作業車> インフラ点検用途のニーズを背景に好調なレンタル業界に加え、電力電工業界や通信業界の設備投資もあり、高所作業車の売上高は47 億5,900万円(同7.6%増)となった。

<その他> 部品、修理、中古車等のその他の売上高は68 億8,500万円(同9.5%増)となった。

 なお、2018年3月期連結業績予想は、4 月28 日公表値を据え置いた。

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