■製品需要好調で業績見通しを上方修正
ファナックが7月28日発表した2018年3月期第1四半期(4~6月)連結業績によると、売上高は1,684億9,000万円(前年同期比32.1%増)、営業利益505億2,100万円(同20.6%増)、経常利益557億4,600万円(同34.1%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益408億3,600万円(同35.0%増)となった。
<FA部門> 売上高は489 億1,600万円(前年同期比20.2%増)。CNCシステムの主要顧客である工作機械業界は、中国で急速な回復を見せるとともに、韓国等も好調に推移し、国内および欧州なども堅調だった。レーザについては、国内、海外ともに低調に推移したものの、引き続きファイバレーザ発振器の拡販に努めた。
<ロボット部門> 売上高は545 億7,200万円(同29.6%増)米州、欧州、中国の一般産業向けが引き続き好調に推移した。なかでも中国の需要が非常に活発だった。国内の受注は増加傾向にあった結果、部門全体の売上高は前年同期に比べ大幅に増加した。
<ロボマシン部門> 売上高は445 億2,800万円(同69.4%増)。ロボドリル(小型切削加工機)、ロボショット(電動射出成形機)、ロボカット(ワイヤカット放電加工機)において、自動車市場向け、一般市場向けの販売が堅調に推移したことに加え、中国および台湾のIT関係の一時的需要が活発となり、売上高は前年同期に比べ大きく増加した。
ファナックでは当面、米国および中国その他のアジアは堅調に推移すると見込む。需要にしっかりと対応していくとともに、欧州については全力で拡販に努めていく。一方で、為替動向等の懸念から、総じて予断を許さない状況が続くものと想定。
2018年3月期連結業績見通しは、売上高6,114億円(前回予想5,698億円)、営業利益1,690億円(同1,555億円)、経常利益1,792億円(同1,605億円)、当期純利益1,315億円(同1,169億円)と修正した。