雪印メグミルクは7月28日、国産乳製品の製造拠点である磯分内工場(北海道川上郡)に約200億円の設備投資をすると発表した。
同社は今年5 月11 日に公表した「雪印メグミルクグループ長期ビジョン2026」および「雪印メグミルクグループ中期経営計画2019」に基づき、北海道における生産体制を整備し、国産乳製品の安定的な生産により事業競争基盤の強化を進める一環。
磯分内工場は、1960 年に操業を開始した雪印メグミルクにおけるバター、生クリームおよび脱脂粉乳製造の主力工場。既存製造棟は狭隘で老朽化も顕著で、設備運用上の制約が大きいため、将来に亘り生産機能を維持・強化するためには、建物および製造機器も含めた設備全般の刷新が必要と判断した。
設備投資は、今後の新規製造ラインの機能付与等も可能とする建物レイアウトや設備能力設定等を工夫するとともに、省人化、自動化設備等を活用し生産の効率化を追求していく。
<設備投資の概要>
設備投資の内容:
(1) バター製造等に関わる新棟の建設(事務・厚生設備、生乳受け入れ設備等を含む)
(2) ユーティリティ設備に関わる新棟等の建設(ボイラ、受配電設備、冷凍機、用排水処理設備等を含む)
投資額:約200 億円
延床面積(投資後):約29,000 ㎡(内新設分約23,000 ㎡)
新製造棟での生産品目:バター、生クリーム、脱脂濃縮乳
生乳処理能力:210,000t/年
稼動開始予定:2020 年度下期
<雪印メグミルク㈱磯分内工場の概要>
所在地:北海道川上郡標茶町字熊牛原野15 線東1-3
敷地面積:58,832 ㎡
操業開始:昭和35 年(1960 年)
従業員数:89 名
主な生産品目:バター、生クリーム、脱脂粉乳、脱脂濃縮乳
※従業員数は2017 年6 月時点