東洋機械金属が7月27日発表した2918年3月期第1四半期(4~6月)連結業績によると、受注高は80億6,400万円(前年同期比26.3%増)、売上高は75億9,800万円(同28.4%増)となった。うち、国内売上高は18億3,400万円(同5.9%増)、海外売上高は57億6,400万円(同37.7%増)となり、海外比率は75.9%となった。
営業利益は、売上高の増加や原価低減などにより、4億2,000万円(同77.8%増)、経常利益は、4億1,900万円(同105.9%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は、2億7,300万円(同350.8%増)となった。以下、製品別の売上の状況。
<射出成形機> 国内は、設備投資の回復に伴い堅調に推移した。海外では、中国やその他のアジアにおけるIT・電子機器関連や自動車関連向けなどが堅調に推移し、売上高は、49億2,700万円(同15.3%増)となった。
<ダイカストマシン> 国内は、自動車関連向けを中心に堅調に推した。海外では、メキシコへの自動車関連向けが堅調に推移した。中国やその他のアジアにおける自動車関連向けが好調だったため、売上高は26億7,100万円(同62.5%増)となった。
4~6月期における国内経済は、政府の各種経済政策を背景に企業収益や雇用環境に改善が見られ、所得環境の改善を背景に個人消費に持ち直しの動きが見られるなど、景気は緩やかな回復基調で推移した。一方海外は、欧州の政治情勢や米国の政策運営に対する懸念はあるものの、米国や欧州の経済が堅調に推移していることに加え、中国をはじめとするアジア新興国経済において底入れの動きが見られるなど、総じて緩やかな回復基調で推移した。 同社に関連する市場では、国内は企業収益の改善に伴い設備投資需要は回復傾向にあり、海外は、米州における需要は堅調に推移し、中国その他アジアも需要が堅調に推移した。
このような市場環境の下で、同社グループは、2017(平成29)年度までの3ケ年の中期計画に基づき、計画の3本柱である「グローバルで営業力強化」「市場対応の製品力強化」「生産能力の増強」を目標に掲げ、業容の拡大を基本方針とした事業活動を推進している。
2018(平成30)年3月期連結業績予想は4月26日公表値を据え置いた。