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三菱ガス化学、カナダ ブリティッシュ・コロンビア州のシェールガス・LNG 液化プロジェクトを一部取りやめ

 三菱ガス化学は、2014年12月19日ならびに2015年6月12日に公表している子会社MGC Montney Holdings Ltd.が出資するJAPEX Montney Ltd.(石油資源開発の子会社)を通じて、マレーシア国営石油会社であるPETRONAS社の現地プロジェクト会社であるProgress Energy Canada Ltd.、およびPacific NorthWest LNG(PNWL社)が推進するカナダ ブリティッシュ・コロンビア州のシェールガス開発・生産プロジェクト(以下「上流事業」)およびシェールガスを液化天然ガス(LNG)化するプロジェクト(以下「PNW中流事業」)に参画しているが、うちPNW中流事業について7月25日(カナダ・バンクーバー現地時間)にPNWL社が事業化を進めないことを決定したと発表した。

 三菱ガス化学は、国内事業の競争力強化を目的とし、競争力のあるLNGを長期にわたり安定的に調達し、三菱ガス化学の国内工場で使用する原燃料として確保するために、上流事業および中流事業へ参画した。三菱ガス化学は全体の1%にあたる権益を保有している。

 しかし、LNGを取り巻く環境が大きく変化したことを受け、PNWL社はPNW中流事業の事業化を現時点で進めないとの判断を下した。三菱ガス化学は今後必要と判断される場合、市場等より最適なLNG調達を検討していく。

 一方、上流事業については、生産量は日量約5億立方フィート(原油換算で日量約9万バレル規模)にまで増加したほか、20兆立方フィートを超える膨大な天然ガスの賦存を確認している。引き続き効率的な開発が実施され、産出された豊富なシェールガス資産の最適な活用による収益貢献に向けた取り組みがなされる。

 なお、PNW中流事業の事業化を進めないことに伴う約900kmのパイプライン建設計画の解約費用の一部として、三菱ガス化学は11.8百万カナダドル(約10.5億円)の資金を負担する見込み。また、本件に係る上流事業への影響については、資産評価の見直し等を踏まえその有無について精査し、必要に応じて適切に開示する。

 

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