新日鐵住金とPT KRAKATAU STEEL(PERSERO)Tbk(クラカタウ社)は7月25日、インドネシアにおける自動車用鋼板製造・販売事業を行う合弁会社「PT KRAKATAU NIPPON STEEL SUMIKIN」(以下KNSS社)を設立、工場の建設・立ち上げを進めてきあが、24日に営業運転を開始したと発表した。
インドネシアの自動車マーケットは今後さらなる需要の伸長が期待されており、防錆鋼板・高張力鋼板等への自動車メーカーのニーズ拡大も見込まれている。これに対し、KNSS社は、連続焼鈍ライン(冷延鋼板製造用)と溶融亜鉛めっきライン(亜鉛めっき鋼板製造用)を一体化させた最新鋭自動車鋼板製造ライン「Galvanizing,Annealing and Processing Line(GAPL)」を設置することで、自動車用外板、1.2GPa級までの高張力鋼板を含む高級・高品質の冷延鋼板・溶融亜鉛めっき鋼板を提供し、インドネシア自動車メーカーのニーズに的確に対応していく。
[KNSS社の概要](正式名称:PT KRAKATAU NIPPON STEEL SUMIKIN)
・設立: 2012年12月
・工場所在地:インドネシア共和国バンテン州チレゴン・クラカタウ工業団地内
・社長:有田直正
・事業内容: 自動車用冷延鋼板、および(合金化)溶融亜鉛めっき鋼板の製造・販売
・資本金: 142百万米ドル
・出資比率: 新日鐵住金80%、クラカタウ社20%
・生産能力:48万トン/年
・設備投資額:約3億米ドル
・従業員数: 約280名
[クラカタウ社の概要(正式名称:PT KRAKATAU STEEL (PERSERO) Tbk)]
・設立: 1971年
・代表者: President Director Mas Wigrantoro Roes Setiyadi
・所在地: (本社)チレゴン(ジャカルタ西 約100km)
・総資産: 約39億米ドル(2016年実績) *インドネシア政府が株式の80%を保有
・事業内容:薄板・形鋼・棒線・鋼管等の鉄鋼製品の製造・販売
・鋼材販売量: 約220万トン/年(2016年実績)