プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies,Limited)は7月25日、中国の江蘇金輝銅業集団(Jiangsu Jinhui Copper Group)子会社の宜興潤豊銅業(Yixing Runfeng Copper Co.,Ltd.)向けとして3 基目となる銅棒圧延機 SCR-7000 を供給元となる米国のサウスワイヤ社(Southwire Company,LLC)から受注したと発表した。新設される銅棒圧延設備は、増加する需要に対応するため中国・江蘇省の宜興市に設置され、生産開始は 2018 年の夏を予定している。
宜興市を拠点とする江蘇金輝銅業集団は 1978 年に設立され、中国のトップ企業 500 社およびトップメーカー500 社にランキングされており、宜興潤豊銅業はその子会社として 650 人超の社員を擁している。サウスワイヤ社は、江蘇金輝銅業向けとして初号基の SCR-7000 を2007 年に、2基目を 2012 年に供給したが、2基目となる同圧延機は直径 9.5、12.7、16 および 18 mmの銅棒を生産可能で、8mm 銅棒の生産能力は毎時 48 トン。
サウスワイヤ社は米国ジョージア州のキャロルトンに拠点を置く北米最大の電線・ケーブルメーカーで、サウスワイヤ社は子会社と共に、ビル用の電線とケーブル、メタルクラッドケーブル、ポータブルコードおよび電子機器用コードの各製品、OEM 供給している電線製品および高品質製品の製造を行っている。プライメタルズ テクノロジーズは、過去 50 年間に渡ってサウスワイヤ社の顧客向けに 100 基以上の非鉄圧延機を製作し、約 30 基の改造を行ってきた。
今回、プライメタルズ テクノロジーズは、13 基の圧延スタンドを装備したモルガン・ノーツイストミル(Morgan No-Twist mill)、24 インチの入側シャー、中間シャー、搬送および洗浄システム、2 基のピンチロール、銅棒用コイラー(巻取機)、コイル用の油圧式コンベヤシステム、および 2 基の潤滑油システムを含む圧延設備のエンジニアリング、機器の納入および据付け指導を担当する。
サウスワイヤ社は、電線およびケーブル用のタフピッチ銅(ETP 銅)を生産する圧延機 SCR-7000 のエンジニアリング、納入および据付け指導を担当する。