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オムロン ヘルスケア ブラジルで家庭用電子血圧計の生産を開始

■ブラジル国内初の血圧計生産により、血圧計事業を拡大

 オムロンヘルスケア(本社:京都府向日市)は7月19日、ブラジル連邦共和国サンパウロ州にある工場でブラジル国内向けの家庭用電子血圧計の生産を7月下旬より開始すると発表した。ブラジル国内における家庭用電子血圧計の生産は初めてで、これによりタイムリーに商品を供給できる体制を構築、ブラジルでの血圧計事業を拡大していく。

 ブラジルでは、経済成長に伴う生活水準の向上や食生活の欧米化といった生活習慣の変化に伴い、高血圧など生活習慣病患者の増加が社会的課題となっている。また、大気汚染による喘息、喫煙によるCOPD(慢性閉塞性肺疾患)などの呼吸器系疾患の患者も増加している。

 オムロン ヘルスケアは、かねてよりブラジルを重要市場の1つと位置付け、同国での事業拡大に注力してきた。2014年には、喘息や大気汚染によるCOPDの吸入治療に利用される機器であるネブライザの生産、販売を手掛け、ブラジルのネブライザ市場でNO.1シェアを獲得しているNS Industria de Aparelhos Medicos Ltda.(◇)(以下NS社)を買収した。同社の買収により、ネブライザ事業を拡大させ、同国内のシェアを14%から55%に拡大した。

 また、血圧計事業では、NS社の買収によって獲得した同社の販売網を利用した営業活動により、事業拡大も図ってきたが、今回、さらなる拡大をめざし、NS社の工場内 に血圧計生産ラインを新設、生産を開始する。当初は、手首式血圧計1機種の生産から開始し、上腕式血圧計含め機種を拡大していきブラジル国内で販売する家庭用電子血圧計の90%以上を同工場で生産する予定。

 今回のブラジル国内生産開始により、タイムリーかつ安定的な商品提供を可能にする体制を構築し、同国における家庭用電子血圧計の販売台数を現在の100万台から2020年度には130万台に拡大する計画。また、将来的には、ブラジルで生産した血圧計をその他のラテンアメリカ地域にも販売し、同地域における血圧計ビジネスの加速を目指す。

※「NS Industria de Aparelhos Medicos Ltda」の正式表記は添付の関連資料を参照
<概 要>
工場名:NS Industria de Aparelhos Medicos Ltda.
工場所在地:Rua Francisco Pedoroso de Toledo, 437, Vila Liviero, Sao Paulo, SP, Brasil
生産開始時期:2017年7月下旬
生産機種:手首式血圧計 HEM-6124、上腕式血圧計 HEM-7122、手首式血圧計 HEM-6132

 

 

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