この新サイロは、小名浜サービスステーションの貯蔵能力増強を目的に、2016 年１月より工事を開始し、建設を進めてきたが、このほど完成した。竣工式には、50名を超える来賓が出席した。
福島県においては、福島第一原子力発電所関連工事や周辺地域のインフラ整備が進むほか、今後は除染廃棄物中間貯蔵施設建設に伴う特殊セメントの需要も見込まれる。この新サイロは、貯蔵能力 12,000 トンで内部が分割され、数品種のセメントの貯蔵が可能であり、従来普通セメントのみであった同 SS の製品ラインナップを多品種化することにより、これらの需要を取り込んでいくもの。
住友大阪セメントは福島県の販売並びにサービス業務の強化充実を図るため、2016 年 ４月に福島営業所（福島県郡山市）を再開し、同年 11 月には、いわき駐在所（福島県いわき市）を開設してきた。これらの営業所・駐在所の強化充実に加え、サイロを新設することにより、福島県内の安定的なセメント供給を行うことで、浜通り地域並びに福島県の復興に貢献していく。
＜小名浜サービスステーション概要＞
所在地：福島県いわき市小名浜字高山 327
サイロ基数：2 基（従来 1 基）
セメント貯蔵能力：24,000 トン（従来 12,000 トン）
取扱品目：普通セメント、高炉セメント、早強セメント、特殊品（従来普通セメントのみ）