■風力発電により製造した低炭素水素を燃料電池フォークリフトへ供給する実証事業の本格運用を開始
神奈川県、横浜市、川崎市、岩谷産業、東芝、トヨタ自動車、豊田自動織機、トヨタタービンアンドシステム、日本環境技研は7月12日、環境省委託事業「平成27年度 地域連携・低炭素水素技術実証事業」に採択され、京浜臨海部における再生可能エネルギーを活用した、低炭素な水素サプライチェーンモデルの構築を図る実証プロジェクトを進めてきたが、このほど、すべての設備が完成、本格運用を開始すると発表した。
実証プロジェクトでは、横浜市風力発電所(ハマウィング)敷地内に、風力発電を利用し水を電気分解して低炭素の水素を製造し、貯蔵・圧縮するシステムを整備した。さらに、ここで製造した水素を、簡易水素充填車により輸送し、横浜市内や川崎市内の青果市場や工場・倉庫に導入した燃料電池フォークリフトで使用するといったサプライチェーンを構築する。
こうした地域と一体となった水素サプライチェーンの構築により、従来の電動フォークリフトやガソリンフォークリフト利用時と比べて、80%以上のCO2削減が可能になると試算しています。この実証を通じて、将来の普及展開モデルを見据えた、コスト試算やCO2削減効果等を検証していく。