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三菱ガス化学、超純過酸化水素製造工場を米オレゴン州とテキサス州に新設

 三菱ガス化学(本社:東京都千代田区)は7月12日、半導体の製造工程で使用される超純過酸化水素の製造・販売を行う連結子会社 MGC Pure Chemicals America, Inc.(以下、MPCA)の新工場を、米国オレゴン州およびテキサス州の 2 カ所に新設することを決定したと発表した。

 三菱ガス化学グループは、国内 3拠点(四日市、山北、佐賀)、海外4拠点(韓国、米国、シンガポール、台湾)に超純過酸化水素の製造拠点を構え、世界最高レベルの品質とそれを保証する分析・品質保証体制を有するリーディングカンパニーとして、多くの顧客と取引を拡大してきた。

 超純過酸化水素は、主に半導体のウエハやデバイスの製造工程で、洗浄・エッチング・研磨剤として使用される。昨今、半導体の微細化に伴い、より高品質な薬液要求が高まっている。また、IoT や AI による用途拡大により、半導体市場は長期的に成長していくものと予想される。

 こうした背景から、高品質の超純過酸化水素を製造する三菱ガス化学グループに対し、特に北米市場における顧客からの需要が拡大しており、拠点の複数化による供給リスクの軽減、および高品質製品を安定供給することが、ますます求められている。

 三菱ガス化学グループは、新工場の建設により、北米における超純過酸化水素の製造拠点を3カ所とし、生産能力を倍増することで、半導体産業のさらなる成長に貢献するとともに、超純過酸化水素における世界のリーディングカンパニーとして、さらなる発展を目指していく。

<MPCA の概要>
設立年:1995 年
資本金:500 万 US$
本社工場所在地:米国アリゾナ州
現在の生産能力:超純過酸化水素 70,000トン/年
従業員数:96 名(2017 年6月15日現在)

<増設計画の概要>
総投資額: 6,000 万 US$以上
 ■米国オレゴン州新工場
 生産能力:35,000 トン/年
 スケジュール:2019 年生産開始予定

 ■米国テキサス州新工場
 生産能力:35,000 トン/年
 スケジュール:2019 年生産開始予定

 

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