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三菱化学グループのウェルシィ、ミャンマーに水処理関連の合弁会社

 三菱ケミカルは7月6日、グループ会社である(株)ウェルシィ(本社:東京都品川区)がMyanmar Water Engineering&Products Co.,Ltd.(本社:ミャンマー連邦共和国ヤンゴン市、以下MWEP社)との間で水処理及び水質分析事業等を行う合弁会社を設立、7月10日から営業を開始すると発表した。

 高い経済成長を維持するミャンマーでは、大都市であるヤンゴンでも水道普及率の低さや水道施設の老朽化など、運営面を含む上下水道システムの整備が喫緊の課題となっている。一方、気候変動の影響と思われる雨季長期化による河川の高濁化や、乾季長期化による海水遡上範囲の拡大(河川の塩水化)など、水質分析を含めた上水処理技術の高度化も求められている。

 ウェルシィは、ミャンマーの上水市場開拓を目指し、2014年から現地エンジニアリング会社であるMWEP社とマーケティングを開始し、2016年からはヤンゴン管区内で河川を水源とした飲料水供給設備の実証試験を行ってきた。このほど実証試験が終了し、濁度及び塩分等の濃度変化が激しい環境下での運転、メンテナンス、技術者の訓練等を通じた商業運転に必要なノウハウの蓄積が十分に達成できたことから、今般ウェルシィは合弁会社を通じて、ミャンマーで上水処理を中心とした水処理や水質分析事業等を開始することにした。

 ウェルシィは、国内では地下水を水源とし、公共水道と併せた水源の二元化を特長とする分散型給水システムである「地下水膜ろ過システム」を中心に事業展開している地下水飲料化業界のパイオニア且つリーディングカンパニーで、海外での事業拡大を中長期的な活動目標に掲げている。合弁会社は、ウェルシィの強みであるエンジニアリングと水質分析とを融合した一体的なソリューション事業を展開することで、環境配慮型技術の導入拡大を通じたSDGs(持続可能な開発目標)の達成と三菱ケミカルホールディングスグループが掲げるKAITEKI社会の実現に貢献していくとしている。

ニュースリリース

<合弁会社の概要>
社名:MW Aqua Solutions Co.,Ltd.
所在地:ミャンマー連邦共和国 ヤンゴン市
代表者:等々力 博明
資本金:75万米ドル
出資比率:ウェルシィ60%、MWEP社40%
設立:2017年4月
事業内容:水処理事業(EPC)、水質分析事業、環境コンサル事業

<MWEP社の概要>
社名:Myanmar Water Engineering&Products Co.,Ltd.
所在地:ミャンマー連邦共和国 ヤンゴン市
代表者:Khin Maung Win
事業内容:水処理事業(EPC)

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