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エプソン・プレシジョン・フィリピン、新工場が竣工

■インクジェットプリンター、プロジェクターの生産能力強化

 セイコーエプソンは7月6日、フィリピンの製造子会社Epson Precision (Philippines), Inc.(以下 EPPI)に新工場を増設、竣工したと発表した。新工場の増設によって、EPPIでは、インクジェットプリンターおよびプロジェクターの生産能力の強化を図る。

 新工場は、2017年度までに総額約1億4,300万USドルを投資し、2015年1月に着工、最新鋭かつ最高効率のオペレーションを実現する工場とするべく建設を進め、このほど完成したもの。新工場の最大の特長は、約3,000kWの最大出力を持つメガソーラー発電設備を建物の屋根部分に設置、環境に配慮した工場となっている点。

 エプソンは、主に中国、インドネシア、フィリピンにインクジェットプリンターおよびプロジェクターの生産拠点を有しているが、中長期的な事業戦略のもと、今後の生産拡大に向けた増産体制を整備する必要が生じている。

 インクジェットプリンターについては、現在セイコーエプソンが注力している大容量インクタンク搭載プリンターが新興国市場を中心に急成長しているほか、高速ラインインクジェット複合機/プリンターなどのオフィス向けインクジェットプリンターも着実な伸びを示しており、今後も生産数量の大幅な増加を見込んでいる。

 またプロジェクターについては、企業向けや教育向け、商業利用など用途の拡大、新興国市場への浸透などにより、当社ビジュアルコミュニケーション事業は確実に成長を続けている。今後も、世界シェア16年連続No.1※1メーカーとしてラインアップのさらなる拡大などによって、生産数量の増加を見込んでいる。

 EPPIは、このような生産数量の増加に対応し、従業員数も現在の約14,400人から、最終的には20,000人の体制※2を想定している。

 これにより、エプソングループ全体の中長期的な観点での生産体制が整備されることとなり、エプソンは、これまで以上に価値ある商品を世界中の顧客に届けていくことを目指していく。また、今後も、独創のインクジェット技術や3LCD技術をはじめ、コアデバイスから完成品の生産、そして販売・サービスまでを一貫して手掛ける垂直統合型ビジネスモデルにより、世界のあらゆる地域の顧客に驚きと感動をお届けする製品・サービスを提供していく。

※1:500ルーメン以上のプロジェクター数量シェアにおいて(2001~2016年 Futuresource Consulting Limited調べ)
※2:現時点での見通しであり、今後の動向によって変動します。

<増設工場概要>
投資金額:約1億4,300万USドル(2015年度から2017年度まで)
生産品目:インクジェットプリンター
稼働時期:2017年7月
建築面積:約53,000m2
延床面積:約108,000m2
建築構造:鉄骨2階建て

<EPPI会社概要>
社名:Epson Precision (Philippines) Inc.(略称:EPPI)
住所:Lima Technology Center, Lipa City, Batangas, 4217, Philippines
社長:羽片 忠明(セイコーエプソン常務執行役員)
設立:1994年12月27日
従業員数:約14,400人(2017年5月末時点)
面積:土地 約230,000m2 建物 約193,000 m2(新工場含む)
生産品目:インクジェットプリンター、プロジェクター、スマートグラス
備考:セイコーエプソン株式会社100%出資

 

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