■2020年度に売上高200億円を目指す
積水化学工業は7月4日、100%子会社である積水テクノ成型(本社:東京都港区)が栃木県宇都宮市に車輌用内外装樹脂部材、物流コンテナ及び地下貯水システム「クロスウェーブ」を生産する栃木工場を2018年4月に開設すると発表した。 これにより、積水化学の高機能プラスチックスカンパニーの戦略分野である車輌・輸送分野や住インフラ材分野でのさらなる事業拡大を図る。また、積水テクノ成型としても、積極的に車輌部品及び産業用品事業の拡大を図り、同社は2020年度に売上高200億円を目指す。
積水テクノ成型は、車輌部品事業においては、製品設計から金型設計・開発、生産までを一貫して行い、最適な製品形状や生産方法を顧客である自動車メーカーへ提案してきた。特に、車体の軽量化による燃費向上や低コスト化のニーズに対して、同社独自の高強度な樹脂成型品による金属代替技術や大型内装部品を軽量化するための高倍率発泡成形技術等で応えてきた。
現在、車輌部品向けの工場としては、三重工場、愛知工場の2拠点があるが、新たに関東地方における対応力向上と次期戦略製品と位置付けるカーエレクトロニクス用部品の開発・生産拠点を目的として、栃木県宇都宮市に栃木工場を開設することを決定した。また産業用品事業においても、主要な顧客に近い関東地方に生産拠点を設けることで、車輌部品事業同様、顧客に密着したきめ細かいサービスを提供し、さらなる事業拡大を図っていく。
<栃木工場の概要および開設の背景・目的等>
1.積水テクノ成型栃木工場の概要
・生産品目:四輪車輌用内外装樹脂部材
産業用・食品用・農水産用物流コンテナ、分別回収容器、OAフロア等
地下貯水システム「クロスウェーブ」
・生産能力:14,000トン/年
・敷地面積:20,000㎡
・延床面積:12,000㎡
・従業員数:40名
・稼動時期:2018年4月
・所在地:栃木県宇都宮市平出工業団地
・投資額:約24億円