日立製作所は6月30日、原子力発電プラント施工事業の体制強化を目的に、2018 年1月1日付で、日立パワーソリューションズの沸騰水型原子炉(BWR)と燃料サイクルに関する建設計画や工事技術などの事業について、会社分割により、日立プラントコンストラクションに承継することを決定したと発表した。
日立では、国内の原子力発電所の再稼働に向けた新規制基準対応、福島第一原子力発電所の廃止措置対応、特定重大事故等対処施設関連対応をはじめとする安全性向上に向けた取り組みや、今後の英国原子力発電所建設プロジェクト対応を強化するため、2017年4月に、日立プラントコンストラクションを日立の原子力ビジネスユニットと一体となった事業運営を行う体制に再編するなど、事業体制の強化を図っている。
今回の再編は、こうした取り組みをさらに深化させるもので、具体的には、現在、日立パワーソリューションズが担当しているBWR 原子力発電設備、原子燃料サイクル施設などにおける新規制対応、予防保全、福島第一原子力発電所の廃止措置などに関する現地工事、定期点検およびその関連事業などを、原子力主要設備の施工や予防保全サービス事業を担当する日立プラントコンストラクションに集約することで、現地工事体制の強化と効率化を図るとともに、英国での原子力発電所建設プロジェクトに向けた研究開発力の強化やグローバル人財の育成をめざす。