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ケーヒン、インドにグローバル最大のFIシステム供給体制を構築/180億円投資

https://www.keihin-corp.co.jp/news/20170628/

    ケーヒンは6月28日、世界最大の二輪車市場であるインドにおいて、最大で180億円を投じて二輪車用電子燃料噴射システム(FIシステム)の供給体制を構築すると発表した。それにあわせ、インド北部にある連結子会社「ケーヒンインディアマニュファクチュアリング・プライベートリミテッド」(以下KPL)の新工場(第二工場)を建設するとともに、KPLの第一工場と、「ケーヒンエフ・アイ・イー・プライベート・リミテッド」(以下KFI)の第三工場では建屋を拡張する。これにより同システムの生産能力を現在の年間1,000万台から同2,000万台まで引き上げる。

     現在、インドにおける二輪車用製品の生産は、KFIの3つの工場で二輪車用キャブレターを年間約1,300万台生産している。2020年にインドではニ輪車の環境規制基準がBS-6*へと規制が強化されることが計画されており、キャブレターから燃料と空気を精密にコントロールできるFIシステムへの移行が本格的に進むことが予想される。そのため、ケーヒンは以下のとおり、インドにおいてFIシステムの供給体制を構築するもの。

1.KPL第二工場を新設
●インド北部のラジャスタン州ニムラナにKPL第二工場を新設し、インジェクターと、燃料ポンプの構成部品であるフューエル・フィード・ポンプの生産を2019年より開始予定

2.KPL第一工場で建屋を拡張し、電子制御ユニットを生産開始
●既存のKPL第一工場の建屋の拡張を行い電子制御ユニットの生産を2019年より開始予定

3.KFI第三工場で建屋を拡張
●KFI第三工場においては建屋の拡張を行い需要拡大に対応できる体制を構築
●既存のKFIの3つの工場においてスロットルボディと燃料ポンプの生産を2019年より開始予定

   これらインドにおけるFIシステムの供給体制を構築するために、投資金額は最大で約180億円を見込んでいる。

    ケーヒンは現在、グローバルで1,000万台のFIシステムを提供している。今後は、市場が拡大するインドを中心に、FIシステムの供給体制を強化し、将来的には年間2,000万台まで生産能力を拡大させ、グローバルサプライヤーとして競争力を向上させていく。

※BS-6(バーラト・ステージ6)の概要
    BS-6(バーラト・ステージ6)とは、2020年から適用開始となるインドにおける排出ガス規制の名称。BS-6の規制値は、2020年に予定されている欧州のEURO5と同等レベルであり、従来のBS-4に比べて排出ガスに含まれるCOを約29%注、NOxを約85%注の低減が必要となるなど規制が強化される。
注:インドにおいて販売台数の多い150cc以下の二輪車における排出ガス低減量

ニュースリリース

 

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