日本特殊陶業(本社:名古屋市瑞穂区)は6月26日、自動車用各種センサの需要拡大に対応するため、タイに新工場を建設することを決定したと発表した。
新工場の建設は2017年11月に着工し、完成次第、順次生産を開始する。新工場建設と能力増強に伴う投資額は、約120億円を予定している。2023年までに、タイNGKでのジルコニア酸素センサの生産能力を約2倍に、温度センサの生産能力を約2.5倍に引き上げていく。
世界各国でますます厳しくなる燃費・排ガス規制の強化に伴い、排ガス中の酸素濃度を検出するセンサをはじめ、同社の各種センサの需要が拡大している。特に、欧州地域を中心に、新興国でも環境規制強化の動きが加速している。
タイNGKスパークプラグ(以下、タイNGK)は、アジア諸国における自動車用センサの製造拠点として、2010年に生産を本格的に開始した。今回、各種センサの生産拡大に伴い、既存工場に隣接する土地へ新工場を建設、これまでタイNGKで生産しているジルコニア酸素センサと温度センサに加え、新たに全領域空燃比センサの生産を計画している。
<新工場の概要>
社名:タイNGKスパークプラグ株式会社
所在地:Amata Nakorn Industrial Estate (Phase 8 : G864) Tambol Panthong, Amphur Panthong, Chonburi 20160, Thailand アマタナコン工業団地内(バンコク市内より南東約 65km)
生産品目:ジルコニア酸素センサ、温度センサ、全領域空燃比センサ
建物延床面積:約34,700㎡(4階建て)
着工:2017年11月
竣工:2018年9月末予定
投資金額 約120億円(建屋・設備)