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信越化学、50億円投じてベトナムのレア・アースマグネットの製造工場を倍増

▪生産能力を倍増、工程を新設し一貫工場化へ 、投資額は50億円

 信越化学工業は6月22日、ベトナムでレア・アースマグネットを製造するシンエツ・マグネティック・マテリアルズ・ベトナム社(以下SMMV社)の生産能力を倍増すると発表した。

  現在のSMMV社のレア・アースマグネットの生産能力は1,100トン/年。今回の増強で生産能力を2倍の2,200トン/年とする。また、合わせて原料の精製から成型、焼結までの一貫生産を実現する。これらの増強にかかる投資額は50億円を見込み、工事は2018年半ばの完成を予定している。

  SMMV社では2016年にレア・アースマグネットの生産工場が完成し、操業を始めている。今回の生産能力増強は第2期にあたり、自動車用途を中心とした需要増に対応することを目的としている。 今回、レア・アースマグネットの生産能力の拡大とともにSMMV社を一貫工場とすることで、顧客への安定供給体制を一層向上させる。

  SMMV社で生産したレア・アースマグネットは、信越化学が東南アジア諸国に展開している各工場での加工を経て、需要家に出荷される。 レア・アースマグネットは、ハイブリッド車、電気自動車をはじめとする自動車用途や、省エネルギー型のエアコン、FA、ハードディスクドライブなど幅広い用途で使われている。

 信越化学では、世界中の需要家への供給体制を盤石なものとするとともに、大きな伸びが見込まれる需要を積極的に取り込み、事業の拡大を図っていく。

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