月島機械は6月15日、三進工業(本社:神奈川県川崎市、三船洋社長)の株式を取得、子会社化すると発表した。取得株式数は96,827 株で、取得額はアドバイザリー費用を含めて総額56億円。
月島機械は、「最良の技術をもって産業の発展と環境保全に寄与し、社会に貢献する」という企業理念の下、明治38年(1905年)の創業以来、ろ過、乾燥、蒸留、焼却といった単位操作技術に基づく産業機械や環境装置などを設計・製造してきた。また、自社の製品やプロセスを核としたプラントの設計・建設等のエンジニアリングやプラント・機器のメンテナンスなどの総合的な技術ソリューションを顧客に提供してきた。
一方、三進工業は、昭和29年(1954年)の創業以来、圧力容器、熱交換器等の多種にわたるプラント機器類の製作、及び建設工事や補修工事を一貫して担うエンジニアリング企業として高度な技術を蓄積してきた。特に近年においては、都市ゴミ用焼却プラントの建設、補修工事分野で安定した業績を残している。2016年7月期の売上高は70億1,700万円、営業利益4億6,700万円、当期純利益3億6,900万円。同期末従業員は172名。
三進工業を月島機械グループに迎え入れることにより、月島機械の各種プラントの建設、補修工事能力の向上および単体機器製造体制の補完が可能となる。また、子会社化後は、相互の人材・技術交流により更なる競争力の強化に努めていく。
今回の株式取得により、月島機械グループの事業基盤の安定と一層の企業成長を実現し、環境技術で社会へ貢献する取り組みを加速していく。