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東芝、昭和電工から100kW純水素燃料電池システムを受注

■プラスチック由来の水素でホテルに電力と熱を供給

東芝は6月5日、昭和電工から100kW純水素燃料電池システムを受注したと発表した。川崎市殿町キングスカイフロント地区で大和ハウス工業株式会社が建設中の「東急REIホテル」内に設置され、2018年春に運転が開始される予定。

純水素燃料電池システムは、水素を直接用いて発電するため、CO2を発生させずに発電できるほか、5分という短時間で発電を開始することが可能。今回受注したシステムは、昭和電工が環境省公募の「平成27年度地域連携・低炭素水素技術実証事業」において実施している使用済みプラスチックから精製した水素を活用する取り組みの一環として、川崎臨海部にある昭和電工川崎事業所において使用済みプラスチックから精製された水素を使用して発電を行う。プラスチック由来の水素は常時パイプラインで輸送され、同システムにより東急REIホテルに100kWの電力を供給する。また、純水素燃料電池システムは、発電の過程で熱が生成されますが、生成された熱についてもホテル内で有効活用する計画。

100kW純水素燃料電池は、東芝グループの純水素燃料電池システムにおける最大のラインアップであり、山口県周南市地方卸売市場や、総合化学メーカーのトクヤマの実証プロジェクトで稼働している。

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