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花王、フローラル系香料の生産設備をフィリピンに新設

■フローラル系香料の生産設備をフィリピンに新設

花王は6月2日、ケミカル事業の新たな設備投資として、フローラル系香料(以下、HCA)(*)の生産設備を、フィリピンのピリピナス花王(ハサーン工場、PKI)に新設すると発表した。一部報道によると約30億円を投じて設備を導入し、グローバルのHCAの生産能力を現状比3倍に引き上げる。

ピリピナス花王では1979年より天然アルコールを生産している。新設するHCAの生産設備は生産能力5,000トン/年で、伸長著しいアジア市場の需要を賄うことを目的に2018年秋の完成をめざしている。
* HCA(ヘキシルシンナミックアルデヒド)

ジャスミンに代表される華やかで清潔感のあるフローラル系香料で、洗剤・柔軟剤・クリーナーなどのファブリック&ホームケア製品から石鹸・ボディーソープなどのパーソナルケア製品まで、家庭用品に幅広く使用されている。
花王のケミカル事業の一つに天然アルコールを原料とした香料事業があり、HCAは花王スペインの既存設備に加え、今回の投資により生産数量グローバルNo.1規模となる。

近年、経済成長著しいアジアを中心に家庭品の香りに対する消費者の嗜好はますます強まっており、なかでも、華やかで清潔感のあるフローラル系香料は高く支持されている。これに伴い、アジアにおけるHCA市場も大きく伸長している。

花王は、HCAの外販拡大を目的として、原料である天然アルコールの生産拠点(フィリピン)の敷地内に生産設備を新設し、アジアの需要拡大に応えていく。

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