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愛知製鋼、次世代自動車用放熱部品の生産能力倍増を決定、岐阜に新工場

ニュースリリース
■次世代自動車用放熱部品の生産能力倍増定

~岐阜・知多工場での2拠点生産体制を構築~

愛知製鋼(愛知県東海市)は5月31日、HVやEVなど次世代車に不可欠なインバータ用放熱部品である「パワーカードリードフレーム」の生産能力倍増を決定、岐阜工場(岐阜県各務ヶ原市)内に新生産棟建設を開始したと発表した。

HVやEVなどエコカー需要の急拡大に対応するためで、また増産ラインの設置場所を岐阜工場内としたのは、地震や津波など災害時のBCPの一環として、知多工場と岐阜工場の2拠点での生産体制を構築、顧客への供給継続体制を確保するため。

HVやEVなど、電気を動力として使用する車のパワー・コントロール・ユニットには、モータの電力制御などを行うパワーカード(※1)が搭載されている。その主要構成部品である「パワーカードリードフレーム」は、部位によって厚さが異なる異形断面形状の銅板を高精度にプレス加工し、数ミクロン厚の均一なニッケルめっきや部分的に金めっきを施した、複雑形状の接点・放熱部品。

愛知製鋼は、2007年に知多工場(愛知県東海市)内の電子部品工場で高級HV向けに「パワーカードリードフレーム」の生産を開始した。ハガネ技術で培った精密プレス技術と機能めっき技術を融合させた一貫生産を実現し、2015年には同工場に生産ラインを増強。現在、「パワーカードリードフレーム」は、HVの最新車種やPHV、FCVなどにも搭載されている。

岐阜工場の新生産棟は2017年12月完成予定で、新生産ラインは2018年10月の稼働をめざす。

今後も愛知製鋼は、次世代自動車や自動運転支援技術など、拡大する市場に対して、電子部品事業をはじめ、センサ・磁石などの事業分野に計画的かつ継続的な投資を実施し、顧客と一体となったモノづくりをすることで、社会ニーズにタイムリーに対応していく。

※1パワーカード:パワー半導体が複数セットされたカード型の薄いパワーモジュール。車1台に複数枚が使用される。

<新生産棟・新生産ラインの概要>

1.所在地:愛知製鋼株式会社 岐阜工場内

2.住所:岐阜県各務原市鵜沼大伊木長3丁目36番地

3.特長:コンタミ(異物混入)レス、クリーン、高能率な人に優しい工場

4S(Simple,Slim,Short,Straight)に配慮した自動化ライン

4.生産品:パワーカードリードフレーム

5.生産能力:180万個/月(車輌6万台/月分に相当)

6.建築面積:約4,200m2(2階建て)

7.投資額:約30億円(建屋、設備)

8.稼動開始:新生産棟完成…2017年12月

生産ライン建設後の本稼動…2018年10月

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