■日本製」の特徴を生かした高付加価値商品群のシューズ生産拠点
アシックスは5月29日、100%子会社である山陰アシックス工業の新工場棟の建設および既存棟の改築を行ったと発表した。2016年2月9日から建設に着手し、2017年5月7日に工事を完了した。
山陰アシックス工業は、自社工場としては国内で唯一のシューズ生産拠点として、「日本製」の特徴を生かした高付加価値商品群の生産を担っている。今回、4棟に分かれていた生産エリアを、新たに建設した2階建て生産棟1棟に集約し、既存棟についても改築・改装を行った。
設備配置の見直しによって工程間のロスが削減されたほか、生産需要の変動に対して柔軟なレイアウト変更も可能で、生産効率が改善される。また、自社工場というメリットを最大限に生かし、アシックススポーツ工学研究所と連携した新たな材料の開発やその生産テスト、グループ全体の生産工程改善のテストの場としても活用していく。
建物には、十分な換気や採光が可能な吹き抜け空間構造であるテクニカルボイドを導入し、また、太陽光発電、LED照明の配備などにより、従来型設備と比較してCO2排出量、水道光熱費ともに約12%削減できる見込み。
新工場棟の正面には大きなガラス扉を配すなど開放的な印象をもたせており、端正で清潔感のあるシンプルなデザインとしている。
<新工場の概要>
所在地:鳥取県境港市渡町2900番地
代表取締役社長:能勢忠敏
敷地面積:17,312㎡
延床面積:10,095㎡
構造:鉄骨(新工場棟)
建設着手日:2016年2月9日
工事完了日:2017年5月7日
主な製造商品:トップアスリート用も含めたスポーツシューズ、スポーツファッション向けスニーカー、ウオーキングシューズ、ワーキングシューズなど