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プライメタルズテクノロジーズ、ドイツのHKM社向け炉体交換式LD(BOF)転炉の近代化工事を完工

プライメタルズ テクノロジーズ(Primetals Technologies, Limited)は5月11日、ドイツのヒュッテンベルケ・クルップ・マンネスマン(Huttenwerke Krupp Mannesmann GmbH :HKM)社向けに、同社デュースブルク製鉄所の第 2LD(BOF)転炉近代化工事を完工し、最終検収書(FAC)を受領したと発表した。同転炉は 2016 年 11 月中旬よりホットラン稼働を開始している。

HKM 社は、1000 種類を超える多様な鋼種をコンスタントに生産するドイツ有数の鉄鋼メーカーで、粗鋼生産量はドイツ全体の約 12 パーセントを占め、製品となる鉄鋼生産能力は年間約 560 万トンに上る。

同社はドイツのデュースブルク市フッキンゲンで、港湾設備、焼結炉、コークス炉、2 基の高炉、および炉体交換式の LD 転炉(BOF:純酸素上吹き転炉)から構成される銑鋼一貫製鉄所を運営しており、2基の丸棒(円形大断面の丸ビレット)連続鋳造機と 3 基のスラブ連続鋳造機を稼働させている。

同社の 300 トン転炉の(炉体の赤道部を支える円形の)トラニオンリングと炉体傾動装置はすでに耐用年数に達していたため、今回のプロジェクトでは、耐用年数 30 年の欧州メーカー製トラニオンリングと新サスペンションの投入、炉体傾動装置の近代化とオーバーホール、さらにブルギア、ピニオンドライブシャフト、ギアベアリングの新替を行いました。これらの対策により、転炉設備の耐用年数は延長され稼働率も向上した。

同プロジェクトはオーストリアのブッヒンガー・アンラーゲン・シュタール・ロールバウ(Buchinger Anlagen-Stahl-Rohrbau GmbH:ブッヒンガー機器鋼管建設)社とのコンソーシアムによって施工され、プライメタルズ テクノロジーズは、近代化工事の詳細なエンジニアリングと主要機器の納入に加え、設備の据付、設備の試運転および再稼働の監督も担当した。

 

http://www.primetals.com/press/

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