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神戸製鋼、米国サスペンション用アルミ鍛造工場の生産設備を増強

神戸製鋼は4月28日、米国の自動車サスペンション用アルミ鍛造工場の生産設備を増強すると発表した。

合弁会社「コウベ・アルミナム・オートモーティブ・プロダクツ社(Kobe Aluminum Automotive Products, LLC、以下 KAAP社)」は、北米のアルミ鍛造サスペンションの更なる需要拡大に対応するため、生産設備を増強する。
KAAP社では、2015年11月に溶解鋳造1ライン・鍛造プレス2機を始めとする生産設備の増強を決定。量産稼働については2017年夏頃からの順次稼働を計画している。完成後は、溶解鋳造3ライン・鍛造プレス8機の体制となり、生産能力は現状の54万本/月から75万本/月となる予定。

今回は、上記の設備増強に次いでの生産設備増強となり、設備投資額は約53百万米ドル(約58億円)。溶解鋳造1ライン・鍛造プレス2機などを新たに導入し、2018年秋頃から順次稼働を開始、2019年年初での完成を目指す。完成後は、溶解鋳造4ライン・鍛造プレス10機の体制となり、生産能力は上記増強後の75万本/月から97万本/月となる予定。

KAAP社は、北米における製造販売拠点として2003年に(株)神戸製鋼所・三井物産(株)・豊田通商(株)の合弁会社として設立された。2005年の操業開始以来、北米のアルミ鍛造サスペンション市場でトップシェアを保持している

北米は世界第2位の自動車市場であり、今後も自動車生産台数は増加を続け、2016年の約17.5百万台から2020年には約19.0百万台に達するものと想定している
アルミ鍛造サスペンションは、軽量化を通じて自動車の燃費向上に貢献する製品であり、環境規制への対応に伴う車体軽量化ニーズの高まりからも需要が増している。
また、KAAP社では、稼働当初は日系自動車メーカーからの受注が主体でしたが、米国自動車メーカーへも取引を広げており、アルミ鍛造サスペンションの採用車種も更なる拡大が見込まれている。

KAAP社は、今後も時機を逃さず生産設備の増強を実施し、北米のアルミ鍛造サスペンション市場におけるトップの地位を磐石なものとしていく。

今回の設備増強概要

建屋増設:約13,000m2
増強設備:溶解鋳造1ライン、鍛造プレス2機、その他付帯設備
投資金額:約53百万米ドル
増員規模:約100人(フル操業時)
竣工時期:2018年秋以降に順次、設備稼働開始予定

前回増強⇒ 今回増強⇒ 完了後

土地 (千m2) 130 +120 - 250
建屋 (千m2) 22 +11 +13   46
溶解鋳造ライン (ライン) 2 +1 +1   4
鍛造プレス (機) 6 +2 +2   10
生産能力 (万本/月) 54 +21 +22   97

<KAAP概要>

所在地:米国ケンタッキー州ボーリンググリーン市
設立:2003年5月
代表者:桂 俊弘
従業員:約500人(17年3月現在)
資本金:2,400万米ドル
株主構成:(株)神戸製鋼所60%、三井物産(株)25%、豊田通商(株)15%

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